2010年7月8日

伊勢



 今日はお伊勢参り。日本人が古くから大事にしている場所なら日本人として行くべきところかな。何度も来た事あるけど、ここはいろんな事考えることができて楽しい。
 伊勢神宮には皇祖の天照大神と五穀豊穣の豊受大神が祀られている。言い伝えによれば内宮は前4世紀、下宮は5世紀頃からあったらしい。でも一般に「お伊勢参り」に人気がでたのは江戸時代後期と言われてて、これには封建的抑圧から解放されたある種のレジャー、もしくは巡礼の癒しの場として活況を得たのが原因のようだ。ある資料によれば1705年に全人口の14%近くが訪れたというから驚きだ。


 と言っても史跡巡りの知的好奇心というものは最初のうちだけで、すぐに他の事に興味がわいてしまうものだ。カメラ片手にこういう天気の日に木造建物をきれいに映すのはどうすればいいんだろうとか、緑を浮かび上がらせるにはどうすればいいんだろうとか、そんなことばっかりしてパシャパシャとシャッターを切る。
 

 平日なのに天気が良いせいなのか、駐車場もすぐに満車になった。裏路地の川沿いをゆっくり歩いてみる。ここは人通りが少ないのでとっても良い。そのかわりすごく暑かった。
  

 暑すぎて一休み。川は前日の雨で濁っていたけどすごくきれいだ。ここに神社を作ろうとする理由がすこしわかった気がする。きれいな場所は残しておきたいってそう思うでしょ?

 
 子供も沢山来てた。皆さんご利益がありますように。

 
 そういえば日本建築で神社は外せない分野だ。とくに伊勢神宮は20年ごとに新しく立て替えるという伝統を奈良時代から続けているのはよく知られているところである。しかもその構造等がほとんど変わっていないというから凄い。まさにここは昔の建築の技術を今に伝える重要な建物群になっている。伝統を守り続ける事程難しいものはないと思うな。本当に素晴らしいと思う。


 
 諸説によるとおかげ参りが流行った理由として、江戸時代後期には各地の豪商や農民の経済的実力が向上していた事も背景にあるとか。確かに交通手段が乏しかった当時に江戸や大阪からここにくるのは経済的なゆとりが必要だったと思う。それにしても大変だっただろうに。旅には色んな理由があるにせよ、こういうゆとりというものがあって楽しむのがいいのかもしれない。

 日のあたり具合がよかった。いいカメラ持っている人が真剣に何枚も撮っていたので、真似して撮ってみた。誰かさんのブログでそっくりな写真があったらごめんなさいw

 なんでもおいしかったおかげ横町のお店。個人的には始めに注文したかつおの塩辛。あっと写真に写ってないや。今日は運転なのでビールはお預け。せっかくなのでがっつり食べてしまった。また太ってしまう・・・。

 
 昼間に飲むと結局こういうことになる。

 
 赤福のかき氷。夏になるとやっぱりこれが食べたくなる。そしてうまい。中には白玉と赤福が入っている。赤福好きにはたまらない味だと思う。


 神宮参拝とおかげ横町巡り。2つそろってお伊勢参りなんでしょうね。また行きたい。