2020年8月8日

雑記

■ 変わらない。変えない。変えにくい。

 学校現場では恒久的,普遍的な考えが基本となっている。長い目で組織を考える視点はすばらしい。だが税金を投資して活動している点から,足並みをそろえる必要があり,これが活動のスピードが著しく遅くなることがよくある。このあたりを打破できる人材が優秀な人で,実は多くが切望しているところなのだ。だれかがやらなくては・・・。といつも思っているのだが目の前の仕事に追われ,通常の業務に溺れている。

■社会的立場の変化

 学校は以前に比べ立場が低くなったことが言える。学校は社会を変革する力や能力を育てる場所であるはずなのだが,そもそも社会のニーズに応えるための施設に捉えられるようになった。これは以前からそうであったが,どうも学校は社会変動に対応できない人間を育てているのではないかという疑問から,学校に責任をもとめるようになった。キャリア教育もその一環として始まった事業である。フリーター,ニートの原因は学校教育にあるのではないかという根本的な部分が問われるようになった。
 僕は,社会に適応する人間を育てるための学校であれば,それはレベルの低い目標だと思う。そもそも社会変革のための学校であったためなのに。教育の可能性が見失われているのは残念でならない。

■ロールモデルの崩壊
 
 時代を言ってもしょうが無いが,僕自身を振り返ると学校は何も教えてくれなかった。学校で学ぶべきものはもっとあったのではないか。そんな大人の問いが今現場に直接おりてきた。そもそも僕は学校から学んだものはあるのだろうか。学校から教えてもらうのことは少ない。結局学校のあり方がどうたらという問題でもないのか・・・。そんな疑問がよぎる。

■自由だからこそ伸びる子ども

「言われたとおりにやるだけじゃだめだ」ということを大人から「言われる」という矛盾。
教えてもらった方が安心、答えを安直に探す時代、探し求める楽しさよりよりも「安心を得るための答え」を最短距離を探すようになった。以前より自由になった。しかしこれによって今の時代に自立を促すのは最も難しいことなのかもしれない。


模索が続く・・・。