2009年10月4日

旧古河庭園

「旧古河庭園」

 今日まで天気が良いということで、写真を撮りに行きました。人ごみを避けてあえて史跡巡りへ。今回はコンクリートではないですが、日本建築の中では見るべき作品だと思い、旧古河庭園に出かけました。
 
 ここはもともとは陸奥宗光の所有する敷地でしたが、後に古河氏が引き取り開拓した場所と言われています。入口から入ってすぐ見える洋館は明治に活躍したコンネル氏の作品。一方奥に広がる庭園の作庭は小川治兵衛が行っており、和洋折衷空間を表現した非常に価値の高い文化遺産となっています。
 
 今日はちょうど結婚式が行われていたので内部をジロジロ覗くわけにもいかず外壁とフォルムを眺めるだけでしたが、とてもきれいで素晴らしい建物でした。当時としては(現在でもそうですが)さぞかし珍しい建物であったことに違いありません。洋館の前に広がる日本庭園も歩きましたが、滝を石で表現した箇所もあったりして奥深さを感じました。

 他の文化を受け入れ、自分の文化を残す。ある学者によれば、この二つの文化の共存は平城京の建築から既に見られているそうです。それが良いか悪いかは別にして、この庭園から激動の明治時代を少し感じ取る事ができたような気がしました。

 ちなみに入場料は150円。上中里から5分くらいで着きました。うーん。花が咲いてなかったのがちょっと残念。もっと咲いたらまた来ようかなw